10 月
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トラッドジャパン22
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第22回目のテーマは「桂離宮」です。京都の西を流れる桂川のほとりに桂離宮があります。広さはおよそ58000平方メートル。17世紀に宮家の別荘として建てられました。桂離宮は洗練された美しさを持つ日本建築の最高傑作の1つです。障子やふすまを開け放つと自然光が部屋に差し込みます。くし型の窓の下は取り外せるので夏には涼しい風を取り込めます。上の窓からは移ろう季節の風景も楽しめます。天井の板は木目が互い違いになるように配されています。このような繊細な変化が目を楽しませてくれます。書院の屋根はこけらぶきです。ゆるやかな湾曲は高い技術の賜物です。桂離宮の至る所に職人の技が息づいているのです。桂離宮は月と深い関係があります。月の満ち欠けは再生の象徴とされ王朝貴族達に親しまれていました。桂離宮は部屋から月がよく見えるよう設計された月見の装置とも言われます。月波楼(げっぱろう)もその1つです。月が昇ると客人達は別の棟にある月見台へ移動します。池の水面に月が映り2つの満月を楽しめます。桂離宮は月を愛でる日本人の変わらぬ心を表す空間なのです。
<throught ~のいたるところに、隅々まで>
Superb craftmanship can be found throught Katsura Rikyu.
桂離宮には職人の技がいたるところに息づいています。
<be laid out ~が配置されている、レイアウトされている>
桂離宮の多くの部屋は月がよく見えるように配置されました。
Many of Katsura Rikyu’s rooms were laid out to provide good views of the moon.
<月とmoon>
古来、日本人にとって月は愛でるべき美しい自然の1つ。月には様々な呼び名もあります。一方、ヨーロッパでは月見の風習があまりありません。むしろ古い時代、月は不吉なものとしてとらえられていました。狼男の伝説もその1つです。月の細かな名前はありません。これらの違いは西洋では早くから太陽暦が使われていましたが日本では明治時代になるまで太陰暦が使われたため月に意識が向かったためと考えられます。