第43回目のテーマは「ひな人形」です。3月3日は桃の節句です。この日、日本の家庭ではひな祭りが行われます。女の子の幸せと成長を祈ります。年に1度だけ飾るひな人形が見ものです。人形に触れることで病や災いを移すと考えられてきました。ひな人形は王朝文化の華やかな暮らしぶりを映し出しています。最上段に飾られるのが男雛(おびな)と女雛(めびな)です。貴族の夫婦をモデルにしたひな飾りの主役です。2段目の三人官女は夫婦の世話をする侍女達です。3段目の五人ばやしは楽器を手に宴を盛り上げます。ひな飾りにはミニチュアの調度品も並べられます。これは徳川家に伝わるひな飾りです。これほど小さな道具でも本物と同じ材料や技術で作られています。化粧道具がつまった蒔絵の箱、指先の大きさほどのはさみ、書の道具には教養のある女性に育って欲しいと願いが込められています。ひな人形の起源は平安時代にさかのぼります。貴族の家では少女が「ひいな」という紙や布で作った人形で遊びました。今日(こんにち)知られているひな祭りはこの遊びと中国のけがれを払う節句行事が合わさってできたと言われています。19世紀には庶民の間でもひな祭りが広まりました。たんすを利用した即席のひな飾りです。時とともにひな段の数も増え飾りも華やかになっていきました。ひな人形を見て女の子が喜ぶと家族も幸せに包まれます。ひな祭りは家族の絆を深める風習でもあるのです。

<annual ~ ・・・年に一度の~>

ひな祭りは年に1度飾られるひな人形が見ものです。
The Hina Matsuri features the annual display of hina dolls.

<over time ・・・ 時とともに>

時とともにひな人形の装飾はますます華やかになりました。
Over time,the decorations of hina doll displays became more and more extravagant.
 
<ことばの中の性別>
西洋の言語は名詞に男性、女性、中性と区別をつけて考えることが多くあります。例えば、ドイツ語ではMond(月)は男性名詞、Sonne(太陽)は女性名詞です。一方、英語はこのように名詞を性別で分けることはほとんどなくなった言語です。しかし今でも動物などではオスとメスで単語が異なる場合があります。

キツネ  fox(オス) vixen(メス)
鹿      stag(オス)    doe(メス)

などがあります。

人称代名詞で男性と女性の違い

一人称
 日本語  ぼく、おれ   わたし
 英語   使い分けない

三人称
 日本語  彼    彼 ⇒ 彼      彼女
 英語      he        she

*日本では昔は彼で使い分けがなかったが他の言語が入ってきて彼女という言葉が新たに作られた。


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