第32回目のテーマは「剣道」です。剣道は1対1で戦う武道です。武士さながらの姿で竹刀を手に戦います。相手を正確に打ち抜くと「一本」、先に二本取った方が勝者です。一本を取るにはいくつかの方法があります。まずは頭を打つ面、次に手首を狙う「小手」、そして「胴」は竹刀を斜めに振り下ろし相手の胴を狙います。「突き」は竹刀の先端で相手の「のど当て」をまっすぐ突きます。ただし単に打つだけでは一本になりません。「気」、「剣」、「体」の3つの条件を満たすことが必要です。「気」とは「気合い」を意味します。気合いを入れて打つ場所を叫びます。「剣」とは剣さばきのことで一本を取るためには竹刀の決められた部分で正確に打たなくてはなりません。「体」は体勢がしっかりしていることで打った後も油断せず素早く体勢を整えます。剣道では相手を負かすだけでなく、自らの精神を鍛えることも目的です。剣道の精神性の多くは17世紀に生まれたと考えられています。剣豪・宮本武蔵はその立役者の1人です。武蔵は「五輪書」の中で戦いの極意とともに人生の哲学を説いています。千里の道も一歩から始まる修行には気長に取り組むことだ。今日は昨日の自分に打ち勝ちそしてもっと高みを目指せ。迷わぬ心を手に入れるまで鍛錬を続けなくてはならない。武蔵の説いた精神は現在も生き続けています。剣道では技術面、精神面ともに重要視されているのです。
 
<opponent ・・・ (1対1の対戦の)相手>

competitor (大勢で何か1つの賞を目指す)相手

*試合や対戦などの相手にenemyは使わない
剣道の目的は相手を倒すだけでなく自らの心を鍛えることにもあるのです。
The objective of kendo is not simply to defeat your opponent,but also to train your own mind.

<A is aimed at B ・・・ AはBを狙っています>

A kote attack is aimed at the opponent’s wrists.
小手は相手の手首を狙います。
 
<スポーツ>
西洋ではスポーツはdisport(気晴らしをする)から来ていてsportは娯楽や気晴らしの要素が強いものです。日本では古来、戦いの場で役に立つ武術が発達しました。これらは気晴らしではなく肉体的、精神的な鍛錬を伴なう厳しいイメージです。最近になって日本でもスポーツは楽しいものだという認識が高まってきました。同じ言葉でも国の文化によって捉え方が違います。またその捉え方は時代によって変わるものです。